~新機能により、ユーザーが車内でより安心、安全に、かつ、
より多くの情報に触れられる没入型エクスペリエンスを提供するコミットメントを実現~
自動車業界に向けてAI技術を提供するCerence Inc.(以下セレンス)は、Cerence Driveテクノロジーおよびソリューションの新機能として「Cerence Emergency Vehicle Detection (緊急車両検知)」(以下Cerence EVD)を発表しました。Cerence EVDは、車内アシスタントと連動し、緊急車両の接近をドライバーに通知し、ドライバーがそれに応じて適切な運転ができるように支援する機能です。セレンスは、全ての人々に、より安全で充実した車内エクスペリエンスを実現するこの画期的な機能を通じ、自動車メーカーとユーザーに付加価値を提供します。
セレンスのコア・オートモーティブ部門エグゼクティブ・バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーのステファン・オルトマン(Stefan Ortmanns)は、次のように述べています。「多くのドライバーは運転中に、ボリュームを上げて音楽を聴いていたり、他のことに気をとられたりしている最中に、突然近づいてくる緊急車両に気づいて慌てた経験があると思います。当社はこのような問題に取り組むためにCerence EVDを開発しました。この機能は、ドライバーが安全を確保し、道路の状況を把握するのに役立つため、今後普及が進む自動運転車の車内エクスペリエンスにとっても非常に重要なものです」
セレンスは昨年、1,500名以上の米国の消費者を対象に、どのようにテクノロジーを使って車両の周囲の状況に対応しているかについてアンケート調査を実施しました。「車載技術によって今後どのような運転体験の改善を期待しているか」と質問したところ、調査対象の約半数となる44%が、ストレスの多い運転状況において、より多くの支援を求めていると回答しました。
さらに、セレンスのユーザー体験研究機関であるCerence DRIVE Labにおいて、ドライバーの求めるサイレン検知システムの用途や機能について調査を行ったところ、回答者の67%が、サイレンが検知されたらすぐに通知を受け、車内のすべてのオーディオの音量を下げて欲しいと思っていることがわかりました。また調査参加者からは、クルマの内外で大音量の音楽がかかっている時、交通量の多い状況、および郊外や都市という環境において、サイレン検知システムが最も有効であるとの回答が得られました。さらに、サイレンの位置、緊急車両が向かっている方向、クルマと緊急車両との距離なども知りたいと考えていることもわかりました。
Cerence EVDは、車両インテリアとして組み込まれている既存のマイクを使用するため、専用のハードウェアを追加することなく実装できます。緊急サイレン信号の固有で明瞭な音響構造を利用することにより、高い精度でサイレンと、その方向を検知します。これは、複数の国や地域の消防車、救急車、警察車両など様々な種類のサイレンに対応しています。サイレン音が検知されると、ラジオなど車内で再生しているメディアの音量が下がり、車載インフォテインメントシステムを通じてドライバーに緊急車両の接近を通知します。もし再生中の音楽にサイレンの音が含まれていたとしても、音響エコーキャンセル機能によってマイクの入力信号から音楽の成分は削除されるため、車外から聞こえてくるサイレンを正しく検知してドライバーに即座に通知することができます。
Cerence EVDは、2020年以降、多くの車両に採用される予定です。本デモはCES 2020のセレンスのブース(LVCC North Hall/ブース番号9305)において初公開されます。
Cerence EVD およびCerence Driveの詳細についてはwww.cerence.com/solutionsをご覧ください。セレンスの詳細についてはwww.cerence.comをご覧ください。当社の最新情報については公式LinkedIn およびTwitterからもご覧いただけます。
セレンスについて
セレンス(Cerence Inc.)は、自動車業界向けに独自のソリューションを提供し、ユーザーの心を動かすような体験を創出するグローバル・リーダーです。 当社は世界の大手自動車メーカーと提携し、自動車がドライバーを認知し、反応し、そして学習する方法の変革を支援しています。その実績は、20年にわたる自動車業界への知見と、約3億2,500万台もの自動車への採用によって裏付けられています。コネクテッドカー、自動運転、電気自動車の将来において、セレンスは明確なビジョンを持っています。 詳細については、www.cerence.com をご覧ください。